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140329

March 29, 2014 10:55

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故郷の写真。

デザイナーになったのは、本当にただの偶然だった。

とくに、憧れたわけでも目指していたわけでもなくて、
完全に、違うことを目指していて
本当に、たまたま、きっかけがあってポロッと踏み出してみたことが
こんなに長くやるとは思ってもみなかった。

運命として顧みて
何でデザイナーになったかというと、
夫に出会うためだった、としか思えない。
そのくらい、デザインをやっていた御蔭で、奇跡のように夫と出会えた。


周りの、本当にこの人は天職なんだなというデザイナーを見ていても、
自分は、完全に叩き上げで、
デザインなんて向いていない。
本質的に向いていない。
というのが、ずっと、どこかで引っかかっていた。

でも、どこかで創ることへの憧れと幸福感も勿論あって、
やっていて本当に幸せを感じるときも多々あるけれど、
だいたい、いつも、すごく苦しい。

勿論、凄い人達も、毎回苦しみながら作っているんだけれども、
きっと、本質的に向いてる人は、この苦しみさえもきっと楽しいんだろうな、
なんて考えると、いつも自分の向いていなさに泣きたくなる。

それでも、何とか、周りの人達の御蔭で、
ひとつひとつ努力と根性で乗り越えて、ちくちくとやってきた。

そんなことを考えながら、
ここ数年、
自分が、一番、幸せだと思える状態はどこなのか?
ということを、測りながら、少しずつ生活を変えてきた。


今は、すごく良いバランスで、とても良いお仕事を、とても良い人達とさせて頂いて、
少しずつ、ずっと忙しすぎて忘れていた
"人生っていいもんだなあ" を
取り戻しているような状態だと思う。


おそらく、
今、こうして気持ちが落ち着いてきているのは、
長い目で見れば、
今、まさにこのタイミングで
子供とか持ったほうがいいよ、っていうところなんだろうなあ、
と、本当に思える。

ちょっと一回ゆっくりしてもいいんじゃない?
お家でゆっくり、お料理して、趣味を持って、ていうのも楽しいね。
なんて、今までになかったような主婦的感覚が出てきていて、自分でもびっくりする。

でも。

今回の帰国で、
上の写真の場所に立って、対峙したとき。

心のどこかで、見ないようにしていた
何となく、今、自分、ラクな方向に流れてるんじゃない?
という部分が、まざまざと浮かんで見えてしまった。


きちんと努力して、自分の人生に思い切りタックルしている人には、
自然と良い人生はついてくるけれど
ラクな方向に流れようとしている人間には、絶対に良い人生はついてこない。


「私、もっと頑張りたい・・・」って。
もう一個、二個くらい、何かやり尽くしたいなあ、と思えてしまった。

今すぐじゃなくても良いし、
それは今までやってきたコトではなくても良いと思ってる。

今の業界とは全然違うコトがいい。
これというモノを考えて、事業でも何でも起こしたいなあ、ともぼんやり考えたり。

もちろん、今までのキャリアを無駄にすることもないし、
これからも、今までのこともやっていくし、今まで以上に努力もしていく、けれど、
折角、新しい環境にもいることなので、
いろいろと、新しいコト、創めていきたいなあ。

夫と、ゆっくりと話そう。


そして、あと50年くらい、幸せに生きようねえ。

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  • Asami Sato
  • Art Director, Designer
  • 1980生まれ / female
  • 広告・エディトリアルデザイン事務所勤務, フリーランスでのエージェント所属を経て、FICC.incにて4年間勤務。
    2009年卒業 ハワイ留学・ヨーロッパ縦断の旅を経て、現在NY留学中