アントワープ
October 19, 2009 04:23
ユトレヒトの後、
ファッションを愛する人にとっては聖地である
アントワープにやってきました
ベルギーでは「アントウェルペン」。
なんで英語ではアントワープなのでせう~
そんなAntwerpen Centraal(アントウェルペン セントラール)駅の
隣のホテルにチェックイン。
りっぱなセントラールのえき
最近リニューアルされたアントウェルペン セントラール。
なんかゲームふうのwebsiteできてたよね
こういうのちょっと古い感じはするけど
人に会うと汽車ぽっぽ状態で人がついてくるの楽しくて、テケテケ歩かせてた。
その駅を、実際に自分がテケテケ歩いて、ちょっと満足
着いた次の日に1日かけてアントワープの街をゆっくり周る予定だったのですが、
ほくほくとモードナシー周辺へ出掛けてみると、なんと、今日は日曜日・・・!
ほっとんどの店が閉まっていた。 ああー(T□T)
ネロとパトラッシュがさいごにしんだ、大きな美しい教会。
「絶対行ってしんだふりしようね!」とか言ってたのに、日曜はミサでした。
観光のおうまさんは働いているよ
でも、一生懸命ウインドウを眺めたりブランドや雰囲気を観察したりして
だいたいの感じはわかった。
いくつかのファッションにまつわる展示を観てきました
同じ建物にアントワープ王立アカデミーのファッション学科もあります。
一階には、現役生徒?で優秀な人のエキシビションもやってました
うーん。。
ファッションを愛する者にとっては
アントワープに来ることは聖地巡礼みたいなモンで
来れたことはこれはこれで良かった。
けど、やっぱり、(来る前から解ってはいたけど)
ここは、ファッションがアートだった時代のもので、
今のご時勢には、ちょっとやっぱり違うよね~、と思ってしまった。
エキシビションも、アーティスティックな服であったりした。
90年代~00前半は良かったんだと思う。
(ここからは私の思うところタラタラなので、あまり見たくない人は見ないでね♪)
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今、ラグジュアリーは売れない、
むしろラグジュアリー自体がダサい、とまで思われているようなご時勢(日本は、だけどね)。
上(モード・関係者)から下(庶民)へ、みたいな流れをメディアが作ってしまって
それにあぐらをかいて、ただ新しいデザインを提案すればいいという毎シーズンのルーティンに慣れてしまったメゾンの怠慢。
気がついたら、ブランドは上の人たちだけ見ていて、
下の人を見てみたら誰ひとり着ていなかった。
そんなご時勢に、何を提案するか?
「ほら、やっぱり、デザインはいいでしょう?
ここのディテールがいいから、素材が高いから、職人だから、ブランドだから。」
と、相変わらずデザインを主張するのだろうか?
違う。デザインは、H&Mとかでもう安く手に入るのだ。
もう高い金を出してデザインを買わなくていいのだ。
じゃあ、何で差別化できるの?と言ったら これがまたとても弱い。
動きがあまりにも鈍い。 自分の作った枠組に囚われて、すぐに新しいことが何もできない。
友達が
「電子レンジのように 洋服ができあがっていく。
半年かけてじっくり作っている コレクションブランドを横目に
1か月、2カ月のペースで 今の感覚をつかみとりそれを どんどん形にしていく
次のシーズンのコレクションが発表されると その商品が並ぶ前に
次のシーズンのコレクションの雰囲気をまとった今の商品が 今のシーズンに店頭に並ぶ。
COLLECTIONブランドさんの商品が並ぶ そのころには そのテイストにもう飽きてる。
コピーして、コピーされて。リミックスされて。」
なんて書いてた。
色々そういう意味では、ユニクロは偉いなと見直したことがある。
寒いヨーロッパに来るために、日本でヒートテックを買っていった。
どんなもんよヒートテック! と思ってインナーの長袖を着てみたんだけど
これってババシャツなんだよね。 昔からあったがな!!!!!(女子には!!!)
っていうところを、新技術!「ヒートテック」!と名付けて、新しく見せて売る。
(厳密には新しい技術なんだろうけど、着る私から見てそうおもた、という、ね♪)
デザインではH&Mには勝てないから、じゃー外見はいいから
じゃあ中にはヒートテック着てね、という。
正しい。
思えば、「オシャレは我慢から」なんて言われて久しく、
みんなどっか我慢して、オシャレしてるんだよね。
じつは凄い寒いけど、可愛いからって頑張って薄~い素材を着てたり
いい素材なのはわかるけど、家で洗濯できないし不便! と思いながら、一生懸命着てたり。
結局、リアルを見据えている人が勝つ。
この話の続きはまた~