Thank you, McQueen
February 14, 2010 05:40
彼がいなくなったことは世界にとっても人類にとっても大きな損失だが、
こんな小さな私にとっても本当に大きな存在だった。
絶望ばかりしていた10代の頃、
私にfashionという夢を与えてくれた人。
生きる勇気をくれた人。
彼の強さにどれだけの勇気を貰ったか。
彼の世界の美しさと狂気に、どれだけの夢を貰ったか。
憧れて、全身彼の服を纏って歩いた19才。
fashionは外見だけれど、人を内側から強くする。
そう知ったのは彼の服から。
亡くなった日は今までの10年間を思い出しては何回も泣いた。
堪らなくてNYの彼の路面店へ行くと、閉まっていた。
店の前に置かれる献花の薔薇。
自然と集まってきている人達と、ただ呆然と店を眺めて、
このロゴにどれだけ勇気付けられてきたのだろう? と思うとまた込み上げてきて
また泣いてしまった。
うつむいてぐすぐす泣きながら歩いたミートパッキングエリア。
泣きながら見上げたNYの星空。
絶対一生忘れない。
人間、きっと誰しもが、人生を救われたもののために生きてるんだと思う。
自分の人生を変えたあの写真。あのヴィジュアル。あの服。
全部はっきりと覚えてる。
それに感謝するために、
そしてまた同じように自分もあの感動を創ることができたら?
同じように、自分がまた違う人に夢を与えることができたら?
それだけのために生きる。
人を、世界を幸せにするためだけに、自分の力を使う。自分の人生を捧げる。
いつも原点。忘れちゃいけない。
ありがとう、McQueen. 永遠に。