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アバクロは何がスゴいのか

May 12, 2009 09:25

数年前からアバクロアバクロ、とのらくろみたいな何かがチラチラしていますが、
言うまでもなく、アバクロンビー&フィッチ です。


で、このブランド、まだ正式には日本上陸していないので
リアルに見ることもなく、webなどでさらり~と服を見ていたのだが、

(先に断っておく、ここの服スキな人ゴメン)


「何がよいのかわからない!!」 


日本のfashionの視点から見れば、シルエットも素材感もはっきり言って「ギャル男」の部類。
でもそれなりにデカいマーケットを持ってるから、アパレル界は大騒ぎ。 
何がアバクロ様はエラいのか!!??!!??

リアル店舗を見るまで解らなかった。



で、ハワイのアラモアナに店舗がありまして、とりあえず行ってみました。

お店に近づくにつれて、皆がアバクロショッパーを持っている。

これがまた、ちきしょうカッコイイ。
1色のくせに。

shopping+bag1.jpg
(※毎シーズン違うらしいので、これはネットにあった昔のやつの見本)

やっぱりここまでやんないと、ここまで目立たないとショッパーって意味がないよね。
これはこの袋確かに欲しい。いっこでもなんか買お♪ と思わせるような。


で、ここからが本題。

訪問1回目、
お店に入る前からいい香りが。
店中にオリジナルの香水? が振ってあって、凄い独特のインパクト。

嗅覚からまずクラッとさせる。


で、
お店のBGMが? すっごいカッコ良かった。
お店に居るだけですっごい気持ちよくなってしまった。
これは凄いわ、魔法だわ、 と思いながら 
(あーやっぱり服はたいしたことない・・がくー)と確認して、店を後に。



近い内に2回目また訪れたときも、またいい音楽が流れているように感じて気持ちよかった。
「ああ、これは音楽のセレクトがいいのか、、どういう選曲を誰がしてるんだろう、、」 
とか考えながら。



でも、よくよく考えて、

”てか、一日中掛かってるんだから、そんなに毎回あたしのツボの曲ばっかじゃなかろうに”。



で、注意して3回目。

通り過ぎるときに「ああ、これはあたしの好みの曲じゃないな!」と思ってキュッと入ってみた。


したら、タネが解って余計驚愕。


ここのブランドの凄さは、店舗の音響である ・・ということ。


その時も、たいしてスキな部類の曲じゃないハズなのに
ボーカルの声がスゥーーッと入って背中をゾクゾクっとさせて通り過ぎていく。
店舗内は部屋の連続のように分かれているのだが、
各々の部屋のきちんと真ん中の通りに居るときの気持ち良さがハンパない。
なんてステキなブランドに居るんだ!!! と思うくらい。 この世界に酔ってしまう。

すごい音の計算がなされているんだと思う。 
スピーカーはもちろん、反響、吸収、etc.. だいたい店舗のどこに居ても死ぬほど気持ちいい。

VPという視覚だけでなく、嗅覚、聴覚、波長と振動。
人間の多くの感覚に訴えかける強烈なVMDが、このブランドを力強く持ち上げている。

考えたら当たり前のことなのにほとんどのブランドがきちんとやっていないこと。
(どこもそれなりにはやっているけど、こんなにダントツな店はない!! と断言できる)

これはゼヒ、体感して頂きたい!

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ご、ごんぬずわ。

音響でいうとアバクロと逆のベクトルなのがコムデギャルソン。
音楽が、ない。
店内を歩き回る人の足音、遠くで聞こえるスタッフとお客様との会話など、それら環境音がここちよいBGMになっているのです。
なので、人が独りもいないと、コ、コワイ。

Comment by : たてやま | May 12, 2009 09:25

こないだ、現代美術館に行ってきたんですが、
しんとした中に、自分の足音だけが高い天井の真っ白なフロアに響き渡って、
あーこんなかんじだー。とおもいましたよ!
なんだろう、服と対峙する緊張感みたいなんが生まれますよね。

でも、青山のギャルソンはなんだかんだお客さん多くてガヤガヤな記憶しかないww

Comment by : asami | May 12, 2009 09:25

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